2007 2月 東京都
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今年はかなりの暖冬で例年よりも少し早く東京のヒダとトウキョウサンショウウオの観察に出かけてみた。 八王子、あきる野、桧原村と回り観察してみたがトウキョウサンショウウオは八王子を中心に 4箇所の谷戸を探してみたが成体の姿はおろか、卵も見つける事は出来なかった。 ヒダは桧原村では行く予定の場所が途中、土砂崩れで断念したものの、八王子では抱卵した ♀をはじめ4匹を確認、あきる野では産卵真っ只中で13匹を見る事ができた。水温7℃。 あきる野の谷戸ではアカガエルのカエル合戦が凄まじく、八王子の渓流ではナガレタゴが ピークを迎えていた。 今回はバイクで行ったのだが、途中で白バイにインネンをつけられキップを切られるという (何で交差点の左分岐で正面の信号に従うんじゃ!)アクシデントがあったが 帰りにはすっかり忘れているという単純な思考回路に気がついた。 |
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サンショウウオ観察では恒例の土砂崩れ。 | 都合、6卵嚢を確認。まだ脹らんでいない。 |
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東京の個体らしく斑紋が少ない | 斑紋が多い個体 |
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1つの石の下に♂9、♀2の個体が確認できた。 東京の個体では過去最高数。 こんなに採集してはいけません! |
右、抱卵している♀ 左、同所にいた♂ |
2007 3月 北陸
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昨年に続き北陸に行く。 06年は記録的な大雪だったが、07年はこれまた記録的な暖冬で同時期の産卵状況の確認が目的だ。 あれだけ雪だらけだった前年に比べ、ウソのように山間部まで全く雪がない。 前年にこの環境はいそうだなぁと思っていた場所をいくつか回るが、自分の見当違いに気づく。 見当を付けていた場所に水が無い!今年は雪が無いので雪解け水もなく渇水しているのだ。 そして繁殖している場所では前年と変わりない水量があり、暖冬の影響か殆どの場所で 産卵は終了間近だった。 |
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前足に異常がみられる♂ | 陸地の石の下にいた♀ |
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隠蔽されず丸見えの産卵例 | 石の下に産んである例 |
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土砂の中に産卵する例 イモリも出てきた | 溜まりの落ち葉下に産卵する例 |
2007 3月 東京
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西多摩フォーラムのトウキョウサンショウウオ調査会に参加する。 あきる野周辺の産卵数を毎年カウント調査している会なのだが、私自身は実に13年ぶりの参加になる。 今回は青梅地区の調査に参加させてもらったが、この辺は全然見た事が無かったので 大変参考になった。しかしながら1ヶ所あたりの水場の産卵数はやはり少ない。 多いところで50個程だったろうか?50対では無いので単純に多いところで♀25匹ぐらいの 産卵しか無いという事になる。少ないところでは1対ぐらいしか見つからない場所もあり ザリガニが多い水場もあり、不安要素はかなり高い。 |
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調査の様子。 | まだ尾に繁殖期の特徴が残る♂ |
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クロワッサンのような卵 | 1ヶ所での成果。こんなに!と思わないで欲しい。 これしきの産卵数で永年生存可能だろうか? |
2007年4月 中国山地
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島根広島の県境をウロウロする。 中国山地はハコネ、ブチ、高地型カスミ、ヒダが棲息(オオサンも)し、場所により優位種が変化、混棲模様 も各種の繁殖戦略を考えると、とても興味深い!2日間では全然納得いく結果が出せないのが もどかしい!1週間ぐらい行っていたいな・・。 結局移動が多かったり、私に探すセンスが無かったりで、たいして出合っていないのだが 上の卵はヒダサンショウウオの卵。大型の東京産ヒダサンショウウオの卵を見慣れた私でも デケ〜と唸る程の大きさ。モンキーバナナかよ・・(心のつぶやき) 成体は相当なサイズだと推測されるが、ヒダは他の種より先駆けて産卵する為、4月では待機♂の 姿も無かった。産卵場所も混棲他種とやや違う。この辺も戦略を感じるね。 |
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標高の低い場所での繁殖地風景 高地型の低地型?とでも言おうか、高低幅広く棲息 する高地型カスミサンショウウオ。 比較的小型種で(地域によるらしい)後肢は4肢。 |
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水中落ち葉下に潜んでいた♂ | 卵を背負ったコオイ虫。久々見た。 |
標高1000m付近で見つけた高地型カスミ |
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尾に黄色が出てる高地型カスミ♂。 | ♀個体 |
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ベーシックな背面が茶色の♂。 | 高地型カスミの越冬幼生と思われる。 |
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左、ブチサンショウウオ生息環境 繁殖期はこれからの様子だったようで♂のみ確認。 1匹づつ散らばって埋伏しているので探すのが 大変だった。大型の石は少なく、砂礫に近い川底。 |
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典型的な模様の個体 | ほぼ無斑に近い個体 |
2007 5月 栃木
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鬼怒川温泉より望む風景 | トウホクサンショウウオの卵嚢 |
家族旅行でよく行く栃木。 5月の連休ではサンショウウオシーズンとしては中途半端な場所ではある。 今年は雪が少なかった為、止水性のクロサンショウウオはかなり厳しい 状況だったようだ。雨水と雪解け水が頼みの沼では「くるぶし」程度の水深しか無いので しかたなく水深はあるけど魚もいる大場所での産卵が行われていた。 栃木にはハコネサンショウウオ料理が名物の川治や湯西川、桧枝岐などがある。 年間捕獲頭数は現在どのぐらいなのか分からないが、捕獲圧で獲れなく なったとか他県から輸入している等の情報も聞く。 西那須の有識者にお会いし聞いた話だが、那須地方でも採取用のワナが確認できるという。 もしそのワナが上記地域で消費される為にしかけられているならば もはや名産や名物というものでは無いのではないだろうか・・・? 栃木県内ではハコネは保護対象では無いが、地元の自然を愛し、大切にしていこうと している人達もいて自分達の地元まで荒らしてほしくないと願っている。 |
2007 10月 三重
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三重県名張で開催された第4回オオサンショウウオの会に出かける。 名張にはサンショウウオセンターがあり、国産種を中心に外産有尾類も展示している。 15年前に1度訪問したのだが、当時の飼育担当の松月氏の飼育レベルの高さに 驚いたものだ。 オオサンショウウオ自体は特別天然記念物という事もあり、個人的に見に行く機会も 少ないので、こういう会に参加するのも非常におもしろい。 私的に最も興味を持っていたのは人工巣穴である。 もちろんヘルベンダーに活かす為だが、ヘルベンダーのツボカビ状況も知る事が 出来たのも、かなりの収穫だった。 オオサンショウウオをとりまく環境として、問題とされているのは 遡上時の堰堤等の障害や中国オオサンショウウオとの雑種の心配だが 各有識者のお話が聞けて大変勉強になりました。 |
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夜間観察で捕獲された2個体。 正確な数値は忘れてしまったが、大きい方が72cmだったかな? 左の小さい個体は20cm程。まだ外鰓の跡が残っている。 しかしこんなに素晴らしい生き物が自分の国にいるなんて・・。 アァ・・・お前ら最高だよ! |
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滝川の床固工と昇降路 | 設置されている人工巣穴内部 |
キャンプ場前を流れる滝川の様子。 オオサンショウウオの遡上を妨げないよう工夫されている。 私はバンガロー泊したが、会場からの道筋が崩落していて 風呂上りに荷物を担いで夜道をあるくはめに・・・。 産卵巣穴は越冬場所として使われる事はあったようだが産卵には未だ 使われていないとの事。 水位の変化で水が枯れたり、逆流でゴミが堆積したりするようだ。 |
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遡上試験施設内の人工巣穴 | 人工巣穴を地下より観察できる |
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遡上試験場。カメラで記録されている。 | 施設で人工孵化した色変個体 |
某所のオオサンショウウオ生息地がダム建設に伴い消滅、変化する為、施工後も繁殖活動が 維持出来るよう、遡上試験施設を設置。施設内を見学する事ができた。 私みたいな飼育屋は遡上に適した形状等はあまり関心が薄いが、この施設の 人工巣穴では繁殖が確認されており、非常に興味深い。 巣穴内の微量な流れが肝心なのだろう。巣穴入り口の大きさ、角度等 参考になった。 |
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